沖縄伝統芸能エイサー。お盆に見られる「道ジュネー」の魅力とは?

#Life Style

夏休みも中盤に入りました。

沖縄では、お盆には欠かせないおなじみの「エイサー」が見られる時期です。

地元の人もこの時ばかりは、エイサー祭りやエイサー大会といったイベントに出掛けたり、

「道ジュネー」といって、地域を練り歩く青年会エイサーをみようと夜な夜な家の外に出て盛り上がります。

 

お年寄りから小さな子供たちまで多くの人が注目する沖縄の代表的な伝統芸能「エイサー」。

今回は、そんなエイサーの始まりや道ジュネーの魅力についてご紹介いたします。

 

 

エイサーの始まり

沖縄のお盆は、旧暦の7月13日、14日、15日の3日間で、エイサーは旧盆の最終日(ウークイ)に行われる、

祖先をあの世へ送り出す踊りです。

お盆の3日間は、13日があの世から祖先をお迎えする日で「ウンケー」、中日にあたる14日を「ナカヌヒ」、

最終日の15日は、祖先を送り出す日「ウークイ」と呼びます。

この最終日に躍るのがエイサーです。

 

起源には諸説あり、

1603年に琉球王国時代に浄土宗が伝わり、仏僧・袋中上人(たいちゅうしょうにん)が

葬儀や法事で念仏歌を歌って霊を供養するようになったという説や

琉球の古歌謡集の「おもろさうし」に出てくる「ゑさおもろ」が語源で、

演舞中の「エイサー エイサー ヒヤルガエイサー」のハヤシ詞に由来するという説もあります。

 

祖先崇拝の強い沖縄では、お盆はとても大切な行事で、

踊りを通して、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災、夫婦円満、子孫繁栄、祖先崇拝、厄除祈念など

を願い、祖先の霊を供養を大事にしています。

 

参照:エイサーの歴史

 

 

 

沖縄のお盆にみられる風物詩「道ジュネー」

お盆最終日のウークイでは、各地域の青年会が集落の通りに列をなし、エイサーを踊り祖先供養する

「道ジュネー」が見られます。

この道ジュネーは、地域の男女10代〜20代の青年達が、

主に、旗頭、太鼓踊、手踊、チョンダラー、地謡で構成され踊りながら地区を練り歩きます。

 

旗頭を先頭に、三線の音色に地謡の歌に合わせて入場。

このイントロが、まだかまだかと期待感を募らせる演出をしてくれます。

大太鼓やパーランクーの太鼓の音がなんとも言えない「チムドンドン(心臓の高鳴り)」を感じさせ、

女手踊り(イナグモーイ)の手の美しさに酔いしれ、

チョンダラーが会場を囃し立てて盛り上げます。

 

昔は、一軒一軒家をまわっていましたが、

現在は事前にルートがSNS等で公表され、時間に合わせて駆けつけると道ジュネーをみることができます。

また、この時には地域の人たちからの寄付金が寄せられ、青年会活動の重要な資金源となっています。

 

 

【琉球新報 Youtube 迫真の舞 道ジュネー 全島エイサーが開幕 2015/9/8】

 

 

 

 

 

 

各地域の青年会が集結。県内最大のエイサー大会

沖縄の夏祭りでは、花火大会やオリオンビールのビアフェスタと同様に盛り上がりを見せるのが

なんと言ってもエイサー大会!

メジャーなものには、1956年から続く『全島エイサーまつり』や

県内最大級のエイサーまつり『1万人のエイサー踊り隊があります。

 

沖縄本島各地から選抜されて出場する青年会や県外エイサー団体が一斉に集まり、それぞれの地域のエイサーの違い

や醸し出す雰囲気を味わうことができるお祭りです。

 

 

今年2022年の旧盆は8月10日(水)、11日(木)、12日(金)。

昨今はコロナ禍でイベントの中止や延期が続いておりますが、

感染症対策の上、小規模開催をしているイベントもあります。

こちらのサイトにて沖縄県内で開催予定のエイサーイベントの一覧がございましたので、

是非チェックしてエイサーを見に出掛けてみてください。

 

参照:おきなわ物語

 

 

 

 

 

 

 

 

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