紅芋の収穫シーズン。久米島農家さんに聞く芋がゴロゴロ採れる栽培方法とは?

#産地だより

Omoimoで販売している紅芋(沖夢紫〜おきゆめむらさき〜)は、10月〜11月の秋が収穫時期。

今年も久米島の契約農家さんで沢山の紅芋が収穫されています。

通常、栽培時期は5月〜6月で、Omoimoスタッフメンバーで苗植えや収穫の体験もさせていただきました。

今回は、紅芋だけでなく家庭菜園でもできるサツマイモ栽培方法と美味しいお芋の見分け方をご紹介いたします。

実は、ベランダでのプランター栽培も可能な初心者向けの方法ですので、是非チャレンジされてみてください。

また、紅芋は県外へ生の状態では持ち込み禁止となっており、栽培ができませんのでご注意ください。

 

関連記事:【Omoimoコラム】巣ごもり需要でブームになっている家庭菜園の魅力とは。

    【Omoimoコラム】紫芋と紅芋の違い。紅芋は沖縄から持ち出せない?その謎に迫る。

 

 

 

 

お芋がゴロゴロできる「船底植え」とは?

久米島の農家さんを訪れて体験させてもらった苗植え。

紅芋の中でも青果として味の定評のある「沖夢紫」は、栽培に手間がかかる品種だそうで、

苗の4節目までを土深く植える「船底植え」を行っていました。

 

 

実は、この船底植えは株1つあたりの収穫量の多さがメリットだそうです。

甘藷の多くが苗植えですが、植え方にはいくつか方法があります。

 

水平植え

一般的な植え方で先端だけ地上に出し、地表と並行に埋める方法。

収穫量が安定して芋の大きさが均等になりやすいですが、

寒さや乾燥で苗が傷むデメリットがあるため、温かい場所での栽培が好まししいとされています。

 

 

垂直植え

苗の根元だけを突き刺す方法。

植え付けの手間は少なく早く成長し、1個当たりの芋の大きさが大きくなるのがメリット。

ただ、地中の節数が少ない分収穫数は少なくなります。

 

 

船底植え

面積の少ない家庭菜園では最も多い、苗の中心を土深くに植える方法。

節の深さが揃い、多く収穫できる効果があります。

ちなみにOmoimoで取り扱う「沖夢紫」という品種の紅芋も「船底植え」を採用しています。

 

 

 

 

 

初心者でもできるサツマイモのプランター栽培

家庭菜園の中でもサツマイモはプランターなどで栽培できることも魅力の一つ。

一つの苗から沢山収穫できる船底植え・水平植えが初心者向きです。

(深めのプランターや土のう袋を使うと、垂直植えの1株を大きく形の良い芋の栽培も可能です。)

 

また、サツマイモ栽培の最大のポイントは「土」

実は、肥料が多くなると「つるボケ」といって葉ばかりが育ち芋が育たないという現象が起きてしまいます。

サツマイモは、痩せた土地でよく育つという植物の特徴がありますので気をつけておきましょう。

 

また、プランターでの栽培は地植えと異なり大きな芋は育ちにくいので、

浅めに植えて数が多くとれる栽培が向いていいます。

苗植えから1週間は毎日水やりをして、つるが伸びてきたら、「つる返し」をして広がった葉やつるに

栄養が分散されない様手入れを行います。

植え付けから約5ヶ月ほどで収穫できます。

葉の色で収穫時期を見極めることもポイントです。少し色が薄くなったり黄色っぽくなった時が時期となります。

 

 

詳細の栽培方法はこちらをご参照ください。

参照:【AGRI PICK】プランター栽培でサツマイモを収穫!家庭菜園で失敗しない植え方や育て方を知ろう

   【Garche】サツマイモの栽培方法は?初心者も安心!プランターでの簡単栽培・地植え向けマルチングの方法もご紹介

 

 

 

 

美味しいお芋の見分け方

 

収穫時が美味しいわけではない!?

収穫時やスーパーでサツマイモを購入するときには是非押さえておきたい、美味しいお芋の見分け方。

実は、サツマイモは収穫時が美味しいというわけではありません。

水気に弱いこともあり、土が付いたままの状態で収穫後は1ヶ月ほど常温で貯蔵させて食べる方が

美味しいと言われています。これを「追熟」と言います。

スーパーで購入したものであれば、新聞紙などで包み涼しいところで1週間ほど置いて食べるのが好ましいです。

 

 

美味しいお芋を選ぶポイント

まずは表面の艶やかさやヒゲが少ないものを選びます。

実は、ヒゲが出るところには窪みがありますが、この窪みが浅い方は良いとされています。

窪みが深いと繊維質が多く、味が劣りますので気をつけてください。

また、同じ品種であればより濃い色味のもの。

そして持ったときにずっしりと重みがあり、形は円柱状で真ん中に厚みがあり、次第に両端が絞れている

ラグビーボールの様なものを選びましょう。

 

 

 

ちなみに、こちらは収穫時に病気になっているサツマイモの断面を農家さんがみせてくれました。

紅芋は、必ず両端を切って害虫がいないかをチェックして収穫を進めるそうです。

実は、とっても嫌な匂いがします。

切ったときに黒ずんでいるもの、皮が萎びて身が柔らかくなっているもの、嫌な匂いがするものは避けて選んでくださいね。

 

 

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